FXの自動売買は儲かる?おすすめのツールをランキング形式で紹介
FXというと難しいイメージを抱く人や、実際に自分で取引してみて失敗する人も少なくありません。
そのような人が次にチャレンジを検討するものに自動売買があります。「自動で儲かる」といったポジティブな考えを持つ方もいるかもしれません。
もちろん、自動売買を駆使して大きく利益を伸ばすこともできます。ただ、自動で儲かるのではなく、トレーダーが適切にシステムを設定することが前提です。
本記事では初心者の方でも使いやすいおすすめの自動売買ツールや、自動売買に関するポジティブ・ネガティブな口コミ、実際に利用する際の注意点などを紹介します。
FX自動売買ツール・アプリ人気おすすめランキング
数あるなかでも、初心者におすすめなFX自動売買ツールについてまとめました。
マイメイト(インヴァスト証券)
マイメイトはインヴァスト証券が提供する自動売買ツールです。
ゲームキャラのような可愛いエージェントが売買シグナルを示してくれるのが特徴で、結果によって褒めたり叱ったりといったアクションができます。
褒めるアクションを選択することで「成功したトレードだった」とエージェントが理解し、自動的に成長していきます。
Googleの「アルファ碁」などで使われる強化学習型アルゴリズムが使われているという点からも、AIの優秀さが分かります。
通貨ペア | 16種類 |
最小取引単位 | 10,000通貨 |
スマホアプリ | あり |
スプレッド(米ドル/円) | カバー先金融機関から提示されたレートをベースに提供 |
スプレッド(ユーロ/円) | カバー先金融機関から提示されたレートをベースに提供 |
ちょいトレFX(FXプライム byGMO)
ちょいトレFXは、FXプライムbyGMOで提供される自動売買ツールです。
あらかじめ用意されたプログラムを選択するだけで自動売買にチャレンジできるだけでなく、テクニカル指標を自分で選んでストラテジーを作ることができます。
ストラテジーの開発というのは高い専門性が要求されるのが普通ですが、ちょいトレFXなら条件を選択するだけで初心者でも簡単に利用できます。
対応通貨ペアが他社より少ないというデメリットがあるため、メジャーな通貨ペアで自動売買したい人に向いているといえます。
通貨ペア | 14通貨ペア |
最小取引単位 | 1,000通貨単位 |
スマホアプリ | あり |
スプレッド(米ドル/円) | 1銭~6.9銭 |
スプレッド(ユーロ/円) | 非公開 |
みんなのシストレ(トレイダーズ証券)
みんなのシストレは、トレイダーズ証券が提供している自動売買ツールです。優秀なトレーダーを選択することで、プロトレーダーと同様の取引ができるところに特徴があります。
誰が利益を出しているかがランキング形式で表示されており、そのランキングを元に好みのトレーダーを選ぶことが可能です。
自動売買の画面が非常に見やすく、初心者が馴染みやすいものになっています。
通貨ペア | 29種類 |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
スマホアプリ | あり |
スプレッド(米ドル/円) | 非公開 |
スプレッド(ユーロ/円) | 非公開 |
ループイフダン(アイネット証券)
ループイフダンは、アイネット証券が提供しているリピート型の自動売買ツールです。簡単な3つの設定だけで始められます。
スプレッドは米ドル/円で2.0銭と広めであるというのが欠点ですが、少額からの取引が可能な点が魅力です。1,000通貨単位で取引できるため、レバレッジ次第では数千円~数万円あれば取引を開始できます。
「チャートが下がった『買い』」「チャートが上がったら『売る』」というように売買のロジックが分かりやすく、初心者でも扱いやすい自動売買の1つです。
通貨ペア | 24種類 |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
スマホアプリ | あり |
スプレッド(米ドル/円) | 2.0銭 |
スプレッド(ユーロ/円) | 3.0銭 |
トライオートFX(インヴァスト証券)
トライオートFXは、マイメイトも提供しているインヴァスト証券の自動売買ツールです。
リピート系の自動売買だけでなく、自動売買プログラムを作成できる「ビルダー機能」も備えています。
レンジ設定や利確幅、損切幅といった設定が可能で、独自のプログラムで自動売買取引を行えます。
通貨ペア | 17種類 |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
スマホアプリ | あり |
スプレッド(米ドル/円) | 0.3銭 |
スプレッド(ユーロ/円) | 0.5銭 |
iサイクル2(外為オンライン)
iサイクル2取引は、外為オンラインが提供する自動売買ツールです。miniコースとして1,000通貨単位での取引にも対応していることや、トレンドに合わせて自動的に追従してくれる点に特徴があります。
たとえば「買い」を選択した場合、設定された変動幅の中で買いと売りが繰り返されます。
事前に設定した価格の変動幅を超えて上昇した場合も自動的に相場を追従して自動売買を繰り返すため、利益を取りそこなう心配がありません。
通貨ペア | 26種類 |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
スマホアプリ | あり |
スプレッド(米ドル/円) | 0.9銭 |
スプレッド(ユーロ/円) | 1.9銭 |
トラリピ(マネースクエア)
トラリピは、マネースクエアが提供している自動売買ツールです。リピート系注文としては国内FX会社として初めて提供した、いわゆる「元祖」の存在といえます。
「レートが上がる・下がる」という二択ではなく、価格の範囲を設定できるのがメリットです。
範囲を指定するだけなので、テクニカル分析にかける時間が少なくて済みます。
通貨ペア | 15種類 |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
スマホアプリ | あり |
スプレッド(米ドル/円) | 非公開 |
スプレッド(ユーロ/円) | 非公開 |
FXの自動売買とは
FXにおける自動売買とは、あらかじめ決められた一定のルール(アルゴリズム)に従って機械的にトレードする手法のことです。別名でシステムトレード(シストレ)とも呼ばれます。
機械が一定のルールに従って取引をしてくれるため、本人が忙しかったり眠かったりして取引できない時間であっても機械的な取引が可能です。
アルゴリズムを設定する際は「どのような条件の時に売買するか」「どのようなタイミングで利確・損切りを行うか」といった、取引に関する決めごとを行います。
これに対し、自分で口座にログインして分析や売買を行う方法のことを裁量トレードと呼びます。
FX自動売買ツールの主な種類
自動売買とひとくちにいっても、大きく分けて以下の種類があります。
- リピート型
- 選択型
- 開発型
リピート型
リピート型は、事前に買う値段と売る値段を決めておき、その価格に到達したら自動的に売買を行う手法のことです。
「米ドル円が1ドル135円になったら買い、136円になったら決済の売り」といったように、値幅を決めることであとは機械が自動的に取引してくれます。
為替相場は一直線に上昇(下降)をすることがないのが普通であり、細かい上げ・下げを何度も繰り返しながら値動きしていきます。
リピート型自動売買は、上げ・下げを利用して利益の積み上げを狙うのが特徴です。
ルールが非常にシンプルで分かりやすく、後述する「開発型」のようにプログラミングの知識も必要ありません。よって、「選択型」と並んで初心者に向いたシステムといえます。
選択型
選択型は、自動売買プログラムが事前に内蔵されたシステムを選んで取引に活用する手法です。
複数の中から相場に合うと思うシステムを選んで取引開始ボタンをクリックすれば、自動売買が開始されます。
すでにプログラムが作られた状態から選ぶだけなので、細かい知識は不要で誰でもすぐに取引を始められます。その点、後述する開発型と比較すれば初心者向けの自動売買ツールと言えるでしょう。
ただし、すでに内蔵されたプログラムを超えた行動は取れませんし、書き換えることもできません。
また、実際に取引に利用して利益が出たとしても、「どうして利益を出すことができたのか」は教えてもらうことができないのも欠点です。
開発型
開発型は、プログラミング言語を使って自動売買システムを作り上げる手法です。プログラミングの知識と売買スキルの両方を試されるため、初心者向けとはいえません。
ただし、設定が難しい反面、プログラミング言語さえ使えれば自由に設定を変更できるところに強みがあります。
自分だけのオリジナルの売買システムにすることも可能であり、選択型では物足りなさを感じる上級者の方ならおすすめの方法です。
FX自動売買ツールの選び方
自動売買ツールはリピート型・選択型・開発型の3種類に分かれますが、それだけでは自身に合う自動売買ツールに出会えるとは限りません。
そこで、数あるなかでも自身にぴったりの自動売買ツールに出会うための選び方・比較ポイントを紹介します。
ツールの特徴が自身にマッチしているか
自動売買ツールにはリピート型・選択型・開発型があり、それぞれに強みと弱みがあります。特徴に合ったツールを選択できるように比較を進めましょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
リピート型 | ・プログラミングの知識は不要 ・売買の値幅を指定するだけで取引できる | レンジ相場に強いが一方通行の相場に弱い |
選択型 | ・プログラミングの知識は不要 ・できあがったシステムを選ぶだけで取引できる | システムの中身はブラックボックスで利用者も確認できない |
開発型 | ・プログラミングの知識があれば設定を自由に変更できる | プログラミングの知識が求められる |
使いやすいツールかどうか
自動売買ツールは勝率も大切ですが、初心者でも扱いやすいかどうかも重要な要素です。
複雑な見た目で「何がどこに配置されているか分からない」という画面では、正しい操作ができない可能性があります。
ただし、シンプルなだけでは複雑な設定をする際に「必要な機能がない」といったように、足かせになる可能性もあるので注意が必要です。
すでにある程度、自動売買を経験した人であれば複雑な設計に耐えられる機能性を持ったツールが良いでしょう。
コストは安いか
自動売買ルールを選ぶ際は、コストの安さについて徹底的に調べ上げて比較をしましょう。
ほとんどのFX会社では取引手数料がかかりませんが、買値と売値の差額であるスプレッドがかかります。
1回のスプレッドは数銭程度なので大したことがないように感じますが、何回も取引を重ねるごとにスプレッドの差が大きくなっていきます。
自動売買では1日に何度も買いと売りを繰り返すため、1回の差が小さいとしてもシステムを回すかぎりコストがどんどん積みあがってしまうでしょう。
効率よく運用して資産を増やすためにも、0.1銭でもコストが安い自動売買ツールを選択しましょう。
FXの自動売買を利用するメリット
裁量取引とは違い、アルゴリズムや設定に従って淡々と取引を繰り返す自動売買には、裁量取引には存在しないメリットが多数あります。
ここでは、自動売買ならではのメリットを紹介します。
売買タイミングの判断が必要ない
FXの裁量取引では、24時間動き続けるチャートを追いながら、シビアなタイミングで売買の決断を下す必要があります。
売買のタイミングは適当ではなく、チャートから発せられているシグナルや、ファンダメンタルズを参考にすることになり、膨大な情報量を処理しながら何度も取引を重ねなければいけません。
一方の自動売買は、一定のルールやアルゴリズムに従って淡々と取引をしてくれるので、精神的な負担や疲れとは無縁です。
感情に流されない取引ができる
何度も売買を繰り返してトレードを続けることは精神的に辛い作業と感じることも少なくありません。
もっと儲かりたい!
ここで買ったら損をしてしまうかも・・・。
このような欲望や恐怖によって、精神的な負担が少なからず溜まっていってしまうものです。
負けが続いて感情的になってしまうと、間違った判断をして更に損失が広がることも考えられます。
含み損を確定させたくないあまりに損切りができず、さらに損失が広がった
もっと含み益が出るかと思って様子を見ていたら含み益が消滅した
このような失敗も考えられます。
一方、自動売買であれば決めたルールに従って取引されるので、感情が失敗につながることがありません。
人間なら「もう少し決済せずに様子を見よう」と思う場面でも、ルール通りにしっかり決済が行われます。
取引のために時間をかけなくて良くなる
裁量トレードでは自分で売買を行いますが、適当に売買しても安定した利益を得ることはできません。
リアルタイムでマーケットの動向を確認し、チャートの動きを分析して売り・買いのタイミングを考える必要があります。
スキャルピングやデイトレードのような短期売買なら仕事終わりに取引もできますが、仕事の後にトレードをするのは時間も体力も限られます。
また、1日の大部分である「仕事をしている時間」「寝ている時間」にはチャートの分析が行えないため、そこでのトレードチャンスを損失しているのも欠点です。
自動売買は決まったルールに従う形で売買が行われますから、トレーダーによる高度なチャート分析は必要ありません。
FXの知識がなくても取引が可能
裁量トレードではファンダメンタルズ分析やテクニカル分析が必要であり、いずれも経験や知識によって分析の精度が異なります。
一方、自動売買ではFXの高度な知識や分析能力までは求められません。たとえば「選択型」であればマーケット分析は不要で、トレードは選んだアルゴリズムの通りに行われます。
FXに関する知識があったほうが良いのは間違いありませんが、知識に自信がない人でも一定の取引ができるのはメリットといえるでしょう。
FXの自動売買のデメリット
「売買タイミングの判断が不要」「知識が無くても一定の取引を繰り返してくれる」という点にメリットがある自動売買ですが、決して万能ではありません。
裁量取引と比較して、かえって面倒に感じてしまうこともあります。
自動売買での取引を始める前に、これから紹介するようなデメリットについては事前に把握しておきましょう。
相場によってはアルゴリズムが対応できない場合もある
自動売買の中でも「選択型」では複数のストラテジーの中から利用するものを選ぶことになりますが、それぞれに向き・不向きがあります。
上昇相場に強いストラテジーを選んだのに相場が下落局面では、上手く利益を出すことができません。
一方のリピート型の自動売買の場合、「トレンド相場に弱い傾向がある」というデメリットがあります。たとえば買い注文のあとに価格の下落がずっと続いてしまう場合、利益を出しにくくなってしまいます。
このように、いかに自動売買とはいえ万能ではないため、相場の方向が変わったときにはリピート型でも選択型でも設定の変更やストラテジーの見直しは必要です。
ツールによっては設定が難しい
自動売買のなかには、設定が難しいと感じるものもあります。特にMT4と呼ばれる取引ツールに代表される開発型のツールは設定が難しく、初心者向けとはいえません。
高額なEAを購入してもMT4に組み込まないと作動しないのですが、組み込みができずに諦めてしまう例もあるようです。
初心者の方は設定が簡単な「リピート型」や、選ぶだけで取引できる「選択型」がおすすめといえます。
FXの自動売買は儲かる?ポジティブ・ネガティブな評判を紹介
自動売買は決めたルール通りの取引を行ってくれるので、上手く利用すれば大きな利益を得ることができます。
一方で、使い勝手や得られる利益は自動売買ごとに異なり、ネガティブな口コミが見つかることもあります。
自動売買に関するポジティブな口コミと、ネガティブな口コミをそれぞれまとめました。
ポジティブな口コミ
自動売買をおすすめする口コミや、ポジティブに捉えている口コミをまとめました。
選択型の自動売買ツールを使い始めました。ストラテジーを選ぶだけで取引してくれるので、時間がない僕にもピッタリです。まだ始めて間もないので判断できないのですが、自分としては相性が良いと思っています。
平日の昼間は仕事、週末は家族サービスばかりでFXを勉強したり取引したりする暇が全くない者です。
FXにチャレンジすることは半ば諦めていたのですが、このたび友人から勧められて自動売買を始めてみました。最初に設定さえしておけば自分の代わりにコツコツと取引を繰り返してくれる所が気に入っています。
FXって勝ち始めると面白いくらい稼げるので、寝る間を惜しんで取引するようになっちゃいますよね。で、大負けして損したショックと睡眠不足とのダブルパンチになるっていう……。健康を害したので裁量取引は辞めました。
自動売買なら機械に取引を任せておけるし、精神的にも肉体的にも辛くないので助かっています。
ネガティブな口コミ
自動売買とはいっても、事前の設定や選択を間違えて失敗して損失を出すことは珍しくありません。
ここでは自動売買に失敗した人などからのネガティブな口コミをまとめました。
自動売買を始めて約1年。ここまできて5%程度の利益。裁量取引よりコストが高く機械的にガンガン取引されるとコストがかさんで利益が取れない。
自分の設定が悪いのかもしれないけど、イチから設定し直すのも正直面倒。これならポジショントレードでスワップポイント狙いの方が楽かも?
公式のランキングで上位の自動売買システムを使っているのですが、損失は膨らんでいくばかりです。自動売買なら僕でもFXで勝てるかと思っていましたが、そんな甘いものではないですね。
ストラテジーの中身って公開されていないので、成果が出ないと信用できなくなるんですよね。ストラテジーを信じずに含み損の増加に耐えきれず、狼狽売りして大損をした経験があります。
あのまま我慢していれば損失が回避できたのかな?と思うと今でも胸が苦しくなる。
FXの自動売買を始める前に知っておきたい専門用語
自動売買やシステムトレードとはいえ、通常のFXの取引と似たような専門用語を使うことがよくあります。
初心者の方こそ知っておきたい専門用語についてまとめたので、自動売買を始める前に意味を理解しておきましょう。
勝率
勝率は、文字通り自動売買のトレードで勝った割合のことです。
勝った回数 ÷ トレード回数 = 勝率
10回のトレードのうち、7回勝った場合の勝率は70%ということになります。
ただ、勝率が高いイコール素晴らしい自動売買ツールかといわれると、そうではありません。仮に10回中9回の取引で100円ずつ勝っているとしても、残りの1回で1,000円の損失を出していれば収支はマイナスです。
勝率だけでなく「期間の損益率」「利確額・損切り額」も併せて確認することが重要です。
プロフィット・ファクター
プロフィット・ファクターは、総利益と総損失の比率のことです。
自動売買の際に使うシステムやEAを評価する際に使われます。
総利益 ÷ 総損失 = プロフィット・ファクター
総利益が100万円、総損失が75万円だった場合のプロフィット・ファクターは、100万円÷75万円=1.33です。
数値が1を上回ると「利益が損失よりも多い」状態を表し、1を下回ると「損失が利益より多い」ことを意味します。
ペイオフレシオ
ペイオフレシオは日本語で平均損益費のことです。1回のトレードで想定される利益と、想定される損失の期待値を知るための指標となっています。
平均利益 ÷ 平均損失 = ペイオフレシオ
ペイオフレシオが高い場合は勝率が低くなり、ペイオフレシオが低くなるほど勝率が高くなる傾向にあるといわれています。
最大ドローダウン
資産運用において損失が発生して資産が減少することを「ドローダウン」と呼び、その中でも最大のドローダウンになった値が「最大ドローダウン」です。
自動売買においては「最大で〇〇くらいの損失の可能性がある」ということを表しており、最大ドローダウンを参考にして損失を想定した自己資金を用意することになります。
FXの自動売買取引の始め方
自動売買の始め方について、詳細な部分は自動売買を提供しているFX会社ごとに異なります。
ただ、基本的な流れは共通している部分も少なくありません。今回は外為オンラインのiサイクル2取引の例を参考に始め方をご紹介します。
まず、自動売買を行うための必要情報を入力しましょう。iサイクル2を提供している外為オンラインFXの申し込み画面で入力を求められるのは、以下のような情報です。
- 氏名・性別・生年月日・住所などの「基本情報」
- 職業についての「勤務先情報」
- 財務状況や投資経験などの「お取引関連情報」 など
情報に間違いがあると、故意でなくとも審査を通過できない可能性があります。勤務先情報などは間違えやすい部分(転勤や転職直後は特に)なので、正しい情報かどうかしっかりとチェックしましょう。
iサイクル2取引を利用する前に、いくつかの書類を提出する必要があります。
- 本人確認書類
- マイナンバー確認書類
マイナンバーカードを持っている方の場合、それだけで本人確認書類とマイナンバー確認書類の両方を満たすことができます。
もし通知カードしか持っていない場合、通知カードのほかに以下のような本人確認書類も必要です。
【1つ提出が必要】
運転免許証・運転経歴証明書・パスポート・在留カード・特別永住者証明書
【2つ提出が必要】
各種健康保険証・各種年金手帳・印鑑登録証明書・住民票の写し、または住民票記載事項証明書
申し込みが完了すると、FX会社が審査を行います。「審査」と聞くと怖い印象がありますが、カードローンのように「半分以上が落ちる」といった審査ではありません。
主にチェックされる内容は以下のようなものです。
- 本人確認書類と申込情報が合致しているか
- 資産が少なすぎてFXに支障があるのではないか
申込内容に虚偽の内容があれば審査落ちになるでしょうが、真摯に申し込んでいればさほど心配することはありません。
審査完了後、ログインパスワードとログインIDが配布されます。外為オンラインの場合、審査・口座開設の手続き後3~5日でログインIDが簡易書留郵便で郵送されます。
FXの自動売買取引で気を付けるべき注意点
自動売買は相場を読む力が強くない初心者の方でもルールに従った取引を自動で行ってくれるのが強みです。
ただ、自動売買は決して万能ではなく、損失を避けるためのコツを理解しておく必要があります。
ここでは自動売買を始める前に知っておきたい注意ポイントについて見ていきましょう。
余剰資金で取引をする
初心者の方によくある勘違いが「自動売買=自動で利益を得てくれるシステム」というものです。
自動売買に過度な期待をしている人ほど、生活資金の一部まで投資に回してしまうような無茶な取引をしてしまいがちです。
自動売買に過剰な期待はせず、余剰資金の範囲内で取引することを徹底しましょう。
生活費や子どもの教育費用を削ってまで自動売買に資金を投じてしまうと、損失の額によっては取り返しのつかないことになりかねません。
少額で取引する
自動売買を始める際はできる限り少額から取引を始めることをおすすめします。
「自動売買なら儲かるだろう」と楽観的になって大金を投じてしまうと、損失を出した時の精神的ダメージが計り知れません。
特に「裁量取引で結果を出せずに自動売買を始めてみた」というケースで起こりがちなので、負けた時こそ冷静に、慎重に投資することを心がけましょう。
FXの自動売買でよくある質問
最後に、FXの自動売買でよくある質問と回答をまとめました。
FXの自動売買で利益を得た場合、会社勤めの方であれば利益額が20万円を超えると確定申告の対象に含まれます。
月2万円の利益を出し続けるだけで確定申告の対象になるので、事前に知っておかないと大変です。確定申告の義務があるのに忘れて申告が遅れた場合は、無申告加算税などの罰則が適用される場合もあります。
会社員や公務員、契約社員などで働いている方の場合、年間20万円の利益を出すことを前提に確定申告の方法や締め切りについて理解を深めておきましょう。
裁量取引であればSBI FXトレードや松井FXで1通貨単位での取引に対応していますが、自動売買ではここまでの少額取引には対応していません。
自動売買で少額取引をしたいなら1,000通貨で取引できるかがチェックポイントになるでしょう。1,000通貨であればレバレッジ1倍でも約13万円(1米ドル=130円で計算)でき、レバレッジをかけるほど必要資金はさらに小さくなります。
トレイダーズ証券やインヴァスト証券」などが1,000通貨での取引に対応しているため、興味があれば一度チェックしてみてください。
まとめ
自動売買はあくまで事前に設定した内容で自動取引するシステムであって、自動で儲かるものではありません。
初心者向けといわれる選択型やリピート型でも、適切なシステムの選択や設定は必要不可欠です。
だからこそできる限り見やすく、分かりやすいツールを選択することが重要になります。
今回紹介した自動売買ツールの中から、自身にマッチするものを見つけられるように比較検討をしてみてください。